信号
「モエ大丈夫?」





親友のアカネは、細くなった私の腕を掴みながら言った。




「大丈夫だよ」





なんて嘘。
半年経った今でもケイスケに逢いたくて、触れたくて、声を聞きたくて堪らない。でも、時にはこういう嘘も必要でしょ?






これ以上心配かけたくない。
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