明日は
「いつもこの公園にくるの?」

 子吉沢は返事を期待していたわけではない。無視をすればこの場をすぐに、立ち去ろうと思った。

「時々くるよ」

 意外にも墨丘はしゃべった。

「へぇ。そうなんだ」

 子吉沢は何をしゃべっていいか迷ったので、返事だけして黙った。

「子吉沢くんって、いつも一人だけど、友だちいないの?」

「特にいない」

「そう、同じだ」

 子吉沢は理解できなかった。いつも女子たちに囲まれているのに、友だちがいないと言う意味がわからなかった。

「いないって冗談?」

「冗談じゃないよ。まだ転校してきたばかりだし」

「ふ~ん」

「信じてないね」

「うん」
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