明日は
「地下は怖いから、最後にって」

「中は荒らされていて、ゴミとか置いてあって、見た感じ汚いって思ったね。それでも、ドアを開け、懐中電灯を照らしたけど、何かいる……」

「ってことはなかったな」

「そうそう、それで二階に行き……」

「そこもただ汚いだけだったな」

「そして、三階に行ったんだ。病室らしいけど、ベッドとかなく、ここも汚いだけだった」

「それで、俺ら何だ、怖くないなって言って笑ったんだよ」

「そしてら、バタンと音がしたんだ」

「これには、少しビビったね」

「音は一階の方だと思う」

「とにかく、下からの音だったから、誰かきたのかと思った」

「あそこの廃墟の病院はホームレスが寝泊りしているんで、戻ってきたのかなって」

「俺も亮もホームレスか? って声を出した」



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