明日は
 墨丘の成績なら公立でも私立でも合格出来るはずだ。子吉沢はやっと入れる公立高校を選んだので、驚きであった。

「ワタシも同じ高校に行くよ」

「ええ?」

 子吉沢は理解出来なかったので、疑いの返事ばかりをしていた。

「何を驚いているの?」

 子吉沢はずっと口を開けたままだったが、我に返り墨丘に言うことを考えた。

「だって、ボクが入れる高校だよ。この中学で一番バカのボクが行く高校だよ」

「だから?」

「推薦でどこでも入れるのに、意味わかんないよ」

「ワタシは今までずっと、バカにされいてたの。だから友だちも出来ないし、ずっと一人だったの。やっと、この中学で、友だちが出来て、もうお別れ何て悲しいよ」

「そうかもしれないけど……」

「ワタシのことをキモイって言わないし、あと三年だけは一緒にいたいよ」

「あと三年ねえ……」
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