明日は
 子吉沢は怖くなった。

 電話をした。

『どうしたの?』

 相手には番号表示されているので、子吉沢であることは知っている。

「あのさ……」

『泣いているの?』

「……」

『すぐ行くから』

 と、墨丘は電話を切った。

 三十分で墨丘は家にきた。

「これ」

 墨丘はスーパーのビニール袋を差し出した。

 子吉沢は中をのぞくと、おにぎりが入っていたので、すぐに食べた。
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