明日は
 子吉沢は墨丘に話すことで、少しスッキリした。

 もし、話す相手がいなければ、心の中のモヤモヤがくすぶったかもしれない。

「今日はありがとう」

 と、素直に墨丘にお礼を言えた。

「ワタシでよければ、いつでも話を聞くよ」

「すまない」

「ワタシだって、救われたんだから、お互い様よ」

 墨丘はいつものように、手を振って帰って行った。
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