短編①
地下鉄が轟音と共に通り過ぎてゆく。



沙羅は、俺の腕のなかで震えていた。



「沙羅」



「恐かったよぉ」


俺は、泣きじゃくる沙羅を


もう何処にも行かないように



しっかりと抱き締めた。



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