桜の雨~誓い 次世代編~
さくらは、ハッとした。

(あたし、なんて事
しちゃったんだろう…。)

調子が良くなったら
お見舞いに行こうだなんて、
考えが甘かった。

圭吾の状態はあの時
いつ悪くなるか解らない状態
だったはずなのに、
軽んじてしまった。

呑気に構えてしまっていた。

さくらはそんな自分を恥じた。

(ママはどんなに
疲れている時でも、
パパを支えて、
パパの側に居るのに…
あたし、最低だ。)

さくらはその場に
居るのが辛くなって、
病室を出ていこうとした。
< 109 / 158 >

この作品をシェア

pagetop