桜の雨~誓い 次世代編~
伯父がさくらの肩を
抱くように支えた。

そうでもしないと、
また泣き崩れて
立っていられないのではないかと
思えるぐらい
涙が溢れていたからだ。

「…何?圭ちゃん。」

千依が圭吾の側へ行き、尋ねた。

「千依…今までありがとう…
家族、を…頼む…。」

圭吾はそれだけを言うと、
再び目を閉じ、
そして息を引き取った。
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