桜の雨~誓い 次世代編~
リビングに、
父親が寝かされている。

そこを囲むように、
千依と翔吾伯父さんが
座っている。

さくらは鞄を落としてしまった。

『ゴトンッ…!』

その音で、2人は
さくらの方を見る。

「…さくら。
帰ってたなら言いなさいよ。
ほら、翔吾伯父さんに
挨拶して。」

「いーよ、いーよ。
俺、もう行くし。
圭吾もこの様子だと
夜には目、覚ますだろうし。」

「そう?ごめんね、
今日はありがとう。」

「おう。さくら、
ちー、またな。」

翔吾は手をヒラヒラさせて、
リビングを出ていった。
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