桜の雨~誓い 次世代編~
その和室に、テーブルを挟んで
向かい合うさくらと母親。

父親とならよく話すが、
実は母親とこんな風に
向かい合って
話した事はほとんどない。


「心の準備は出来た?」

「うん…パパは?」

「リビングに寝かせてあるわ。
まだ目は覚めないみたいだから。」

さくらはひとつ深呼吸をすると、
今日の出来事を恐る恐る尋ねた。

千依は、一呼吸置いてから
話し始めた。
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