桜の雨~誓い 次世代編~
「圭ちゃん、ちょっと。」

そう呼ばれて圭吾は我に返った。

千依についていくと、
座らされた。

「…手術の事なんだけど。」

「何?」

「…再手術、するんでしょ?」

「あぁ、腹は決めてるよ。」

「私、本当は怖い。」

「千依…。」

「圭ちゃんが
苦しまなくて良いなら
どんな方法でも
喜ぶけど…やっぱり怖い。
私…圭ちゃんを
亡くしたくない…!」

千依は圭吾にしがみついた。
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