桜の雨~誓い 次世代編~
学校を終えてすぐ、
さくらは病院へ直行した。

手術室の前には千依と伯父、
そして依夏が居た。

「さくら。」

千依が気づいて声をかける。

「パパは?」

「一時間前に
手術が始まったばかりよ。」

「そっか…。」

すると、翔吾が言った。

「まだまだかかるし、
俺が後で飯にでも
連れていってやるよ。」

「やった。」

「いいの?翔ちゃん。
任せちゃって。」

「いいよ。
子供らにとっちゃあ、
待つ時間は退屈だろうからな。
依夏、お前も来い。」

「…解った。」

こうしてさくらと依夏は、
父親の手術の間、
翔吾と食事をする事になった。
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