桜の雨~誓い 次世代編~
その時、千依が圭吾を呼んだ。

「圭ちゃ〜ん?」

「はーい!」

圭吾が部屋のドアを開けた。

「何だ、部屋に居たの?」

千依の声は階段下で
喋っていてもよく響く。

高くて綺麗なソプラノは
相変わらずだ。

「そう、さくらとお話。」

「好きねぇ。
そうそう、お手紙届いてたわ。」

「ありがとう。」

圭吾はそう言って、
一階に降りていく。
< 6 / 158 >

この作品をシェア

pagetop