桜の雨~誓い 次世代編~
「こら、さくら。
パパ風邪引いてるんだから、
あまりお邪魔しないのよ。」

「解ってるよ。
今出ようとしてたんだから。
じゃあね、パパ。」

さくらは部屋を出た。

千依はため息をついて言った。

「まったく、さくらったら。
日に日に生意気になっちゃって。
誰に似たんだか。」

「さぁ。
でも、今しようと
してた事を言われると
やる気がなくなるのは
解る気がするけどな。」

「まぁね。
私も少し言い過ぎたかしら。」

「そうやって反省出来る所が
千依の良い所だと
僕は思ってるよ。」

「ありがとう、圭ちゃん。」

千依は圭吾の頬に軽くキスをして
おやすみを言った後部屋を出た。

圭吾は思った。

(さくらは本当に
良い子に育った。
店を継ごうと
頑張ってくれている。
僕も頑張って生きなければ。)

圭吾はひとつ
深呼吸をしてから眠った。
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