好きな人は初恋から君へ



ギュウッ

茜はギュッと
月の手を握りしめた


「茜?」




「私はずーと
 月ちゃんが大好きだよ」





私と月ちゃんの
友情は不滅って事




「私も茜が大好き」



そう言って月ちゃんは
手を握り返してくれて
  


月ちゃんの声が
少し震えてた




私はまだまだ
恋には初心者だけど



でも大切な子が
悲しいなら
その気持ちを
分かち合う事くらい
ならできるから




月ちゃんが
彼の事を
どれくらい好きだったか知ってたから




だって・・・
彼と付き合いだして
月ちゃんどんどん綺麗に
なっていったんだもん






「月ちゃん
 話してくれて
 ありがとう」





この後
しばらく私達は
無言でただお互いの
手を握り合った
  





すると気になったのか





「何、手寒いの?」




なんて笑いながら


秋人が近寄ってきて




「こら邪魔しちゃ駄目だろ」




なんて藤川君に怒られてた





そんなやり取りを見て


月ちゃんと2人で笑い合った







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