好きな人は初恋から君へ



話しかけると
無言で秋人はこちらに
目を向けた




ビクン
「ッ…」



秋人の目が凄く冷たい



今は4月でまだ少し
肌寒いけど、きっと
それだけじゃない





「…お前」




「え?」





「いや、何でもない
 教室戻るか」



そう言って
秋人は背中を向けて
教室に向かって歩き出した




その後を
私はただ無言で追う事しかできなかった。








この後教室に戻っても


茜が話しかけても
秋人は素っ気無いままで



  

こんな状態が一週間近く続いた












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