好きな人は初恋から君へ




私が秋人を?




「見てないよ〜」



「見てるよ
 授業中寝てる羽山くんとか
友達と話してる羽山くんとか
 前で問題解いてる羽山くんとか体育してる羽山くんとか」




そっそんなに;

 

「まぁ…確かに
 見てないってゆうのは 嘘かな?」




茜は食べ終わったパンの
袋をクシャクシャに丸めた




「ねぇ、茜
 聞くつもりはなかったんだけど
 やっぱり聞くよ
 あの遊園地の日、羽山くんと
 藤川くんと何があったの?」





「うん…
そう、だね 月ちゃんには話したほうがいいね」




そう言って茜は
遊園地での出来事を話した




藤川くんに失恋した事




その日以来
秋人の存在が大きくなった事





今、自分の気持ちは
少なくとも誰に向いているのか






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