好きな人は初恋から君へ


「あき、と」



目の前には両手にお茶を持ちこちらを睨みつける秋人がいた。



「なーに?誰あんた」


美少年は茜から手を離すと秋人に近寄った。




「お前こそ誰だよ」



ドスの聞いた低い秋人の声



「僕はこの子をナンパしてたんだよ〜」


秋人とは真逆に美少年は満面の笑みで答える



「消えろ」



「やだよ」



美少年のさっきまでの笑顔は消え冷え切った表情になり2人は睨み合いになり



茜はどうしたらいいのか分からずに1人あたふたしていた





「消えろ、女男が」



「ねぇ、この子僕に頂戴よ」



グィ
「ひぃえ?!」



今度は美少年に腰を引き寄せられ



「てめー…「いい加減にしろ」



ゴーーン



「いったぁぁ!!」







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