好きな人は初恋から君へ


時は流れて放課後。




「何で俺…」



「まぁまぁ秋人。僕と守山さんだっているんだから」


まぁまぁと不機嫌な秋人をなだめる明。




「そーよ!羽山くん!今日はみっちり付き合ってもらうからね!」




こんな事になってしまったのも月の赤点のせい。


秋人の



”つか、補習って追試に落ちたらだろ?”




この一言から



”まじで?!じゃー羽山くん教えてよ!つか、教えなさい!教えないと呪うわよ!学年トップでしょ?!”




と、迫力満点な月に押し切られ放課後


秋人と茜と明と月で図書館で勉強をする事になった。




「なんで私まで?秋人がいればいいんじゃないの?」


チラッと横にいる
秋人を見ながら茜は呟いた



「おい!何サラッと俺1人にしようとしてんだよ!」




「別にそんな事はないし」



「あるだろ!それが付きっきりで勉強教えてやった奴への態度かよ!」



「えっ付きっきりって何よ?!聞いてないわよ茜!」


前を歩いていた月が
勢いよく振り返り茜に詰め寄る



「あっ…いや…その」





「何?!教えなさい!どんな事したのよ!」




「べっ勉強だよ!それだけ!」




「どうだか!そんな赤い顔して言われてもね〜」


月は茜の頬をツンツンとつつきながら言った。



「本当だよ!赤いのは暑いから!それに、そんなに疑うなら秋人に聞けばいいよ!」






「なー明、明日体育あったっけ?」



「うん。確か3時間目だったかな」




聞いてないし〜〜!;





この後、図書館に着くまでの間


茜はずっと月に
イジられツツかれおちょくられ続けたのだった





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