好きな人は初恋から君へ
ピッ ガコン
「明がお茶でオンナ男がこれと高坂は?」
「水でいいと思う。」
「んじゃ、水な。お前は?」
「これ」
「りょーかい。んじゃ俺はコーラっと」
「半分もつ」
「さんきゅ」
茜は自分のと月のぶんを持ち秋人は自分のものと他2名のものを持ち来た道を戻る。
「手離さない?手冷たくない?」
「…だな」
自分で言っておいて何だが、なんのためらいもなく離れた手に少し寂しさを感じた。
って、馬鹿私は!
「お前さ」
「は、はい?!」
「あいつの事どぉ思う?」
あいつ…?
「あいつって誰の事?」
「吉田海だよ。」
「あぁ…って、どぉって言われても分かんないよ。まだ知り合ってそんなないし。話したのだってまだ数える程度だし」
分かるとしたら。
笑顔が可愛い。
話したら分かってくれる人。
秋人の友達の従兄弟ってくらい。
「ふぅん……そっ」
「うっうん?」
何だろこのズモーンとした空気は…。
。