好きな人は初恋から君へ



「さて、と!まぁ頑張んなよ!」



「うん」




放課後の教室には
私と月ちゃんしかいなくて気づかなかった。


「何かあったら連絡してよ♪」



「わかった!ならね!」



まさか…

いるなんて思わなかった。



ガラガラッ



「あ…ッ」


「…」




嘘……


秋人…と藤川くん?!




「守山さん?…どうしたのそれ」



いつもと違う茜に
明は少し驚きながら口を開いた。



「えっと…これは…ふっ2人は何でまだいたの?!」



「あぁ、僕達はちょっと担任に呼び出されてたんだよ」


「へ、へぇー。そっか!」











気まずい
藤川くんは、ともかく秋人とは昨日以来話してないし…。




「あー…なら、私行くね!」



私は、逃げるようにこの場を後にした。


走って廊下を通り過ぎ下駄箱を通ると



校門で待つ人の所へと一直線だった。







< 192 / 230 >

この作品をシェア

pagetop