好きな人は初恋から君へ


「うっせーな!俺は帰るからな!」




「あ、ちなみに茜達商店街デートだってさ!」












………知るかよ。




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「秋人って素直じゃないね」


「うるせーな。帰っても暇なんだよ」



今、商店街にある
本屋に立ち寄っていた。


用事なんてない。
欲しい本もCDもない。



ただー…


暇だっただけ。




「あ、これ。僕買ってくる」



「あ、あぁ。参考書?」


「うん。」



「お前あの高校行くのかよ」



「まだ、分からないよ。でも一応ね?」


そぅ言って明は参考書を手にレジの方へと行った。




”あの高校”



『お前たち欄皇学園に行こうとは思わないか?お前たちの成績なら余裕だぞ。少し考えてみてくれ』



らんおうがくえん。



超エリート高校。
一般的には金持ち高校だが成績優秀な奴も多数いるらしい。


全寮制になり
設備的には問題なし。



条件としては
別に悪くはないよな。


まぁ、明も一緒だし…





でも…
もし、俺が欄皇学園に入ったら…





あいつには会えなくなる。






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