好きな人は初恋から君へ


「は?」
「………あ」



女とは違った反応をした俺。




だって…



目の前には
肩で息をしていて、いかにも今走って来ましたと言わんばかりの茜がいたのだから。



髪は走ったせいか
じゃっかん乱れていた。制服の襟もめくり上がり少し笑いそうにもなったが引っ込めた。




「あんた誰ー?」


「そちらこそ何なんですか!」


「はぁー?逆ナンしてるんだけど!?」



「ぎゃっぎゃく、なん…駄目です!」



「はぁ?意味わかんないんだけど!」



「とっとにかく駄目なんですー!」



グイ―――ッ



「うわっ?!」


「ちょ?!」


「えっ秋人?!」





何が起きたかも分からないまま俺は意味不明な茜に手を引かれ走って連れ去られてしまった。






明と女2人を残したまま―…。




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