好きな人は初恋から君へ


「そっそっちが無視するからじゃん!」



「だからって普通本気で蹴るか?!」



「蹴っちゃうね!」



違う!
言い合いをするために追いかけたんじゃないのに!




「まじ、ありえねー」


秋人はため息をつき
呆れたように立ち上がる。




私はちゃんと話しがしたかったんだ。


なのにこんな喧嘩になっちゃうし…


最悪じゃん!




「ごめん…なさっ」




「は、ちょ…泣くなよ!」



「止まんないぃ〜!」



茜の両目出る雫はポロポロと頬伝い落ちる。



泣きたいわけでもないのに、もっと最悪!





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