好きな人は初恋から君へ
「ん〜・・・あ?」
さっきまで
うつ伏せていた体を
秋人はだるそうに持ち上げた
「この問題を解いてくれ!」
山ちゃんの潤んだ瞳が
秋人をお捕らえる。
「・・・・5a+3」
秋人は問題を見ると
迷う事なくスラッと答えた
「正解だ!!」
へぇ〜
羽山秋人って頭いいんだなぁ〜
ボソッ
「こんな問題が
解けねぇとかありえねー」
・・・・は?
茜はとっさに
秋人の方を向いた
すると
「・・・何?」
「ぬう!?」
目があった事と
突然話かけられた事に
ビックリし茜はとっさに変な声を発してしまった。
「ふ・・・・何?」
「な!何で笑うのよ・・・。」
「お前が変な声出すからだろ」
「出してないし!」
「じゃぁさっきの
”ぬぅ”ってのは何だよ」
「・・・空耳?;」
「ほ〜」
秋人はニヤリと
不気味な笑みを浮かべ
茜を見た。