好きな人は初恋から君へ



「まぁ、あの羽山と
 キスできて良かったじゃん?」


月は地べたに落とした
コロッケパンを拾い上げ食べ始めた




「良くないじゃん!!」



ファーストキスだったのに・・・




「何で〜?
 だって羽山秋人って言ったら
 あの王子的存在の人だよ?」





「でもヤダ。」



「え〜私だったら
 喜んで貰うんだけどな」



貰うって;


 

「やっぱファーストキスは好きな人が良いじゃん・・・。」




「・・・。
 茜って乙女ねぇ〜♪
 乙女ちゃん★」




「も〜からかわないでよ〜〜」




「で?」




「…?何?」





「されたとわいえ
 茜ファーストキスだったんでしょ?
 どうだった?レモンの味したの?」






「え!?いや・・・
 分かんなかったし!」



   
突然の事だったし
レモンの味がしたなんて・・・・



「あ、でも」



「何々!?」



月ちゃんは
コロッケパンを頬張りながら興奮気味に聞いてきた




「何か良い匂いがした」




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