好きな人は初恋から君へ
「え!?」
横を向くと
さっきまで一緒にいた
羽山秋人が
頬杖をつき顔だけお
こっちに向けていた。
「百面相してたよ?」
「しっしてないし!」
やばい・・・
顔が見れない;
さっきの事もあるし
あの”ドキッ”ってやつ
「してたよ?
疲れた顔だったり
やる気な顔だったり
悩んだ顔だったり」
「してないよ」
「なんな悩み中?」
しつこいな・・・
「ってゆーかさ
あんたこの前と全然態度違うくない?」
「この前?」
「ほら、終業式の日の」
「あ〜守山が教室の前でダイナミックに転んだ日ね」
「・・・うん」
「あの日は寝不足で
機嫌が悪かったの」