好きな人は初恋から君へ

  


守山茜、中学入って初めて本気で走りました。






勝者・・・羽山秋人







敗者・・・。








私ですけど何か!?




「じゃぁ守山は
 罰ゲームだな!」


目の前には
楽しそうな羽山秋人。



そして

  
「ハァ...ハァ...ハァ;」



疲れきった私。




何でコイツこんなに
速いのよ!?


追いつこうとしても
どんどん引き離されて
いっちゃうし・・・。


  
「おい。聞いてっか?
 罰ゲームの結果内容!」


「な何よ?」


 

「今日のお昼俺たちと
 食べねぇ?
 てか、食べろ」



お昼?


食べる?



「俺たちって?」


「俺と明。お前も
 友達誘えば?」



え・・・嘘!!
藤川くんとお昼食べれるの!?


「た食べる!!
 友達も誘う!!」



「あ、あぁ。じゃぁ決まりお昼は屋上だから」


「うん!!」


どうしようっ
めちゃくちゃ嬉しん
ですけどっ!



  

この時の私は
本当に嬉しくて



まさか
羽山秋人が暗い表情を
浮かべていたなんて
知るよしもなかった。
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