poker face
「波留ちゃん?どうかしたの?」
心配したように言ってくれるお兄さん。
今更・・・怖くて行けないなんて言ったら呆れられる。
「あ・・・服決まらなくて・・・」
とっさに嘘をつくとお兄さんは笑った。
「服なんかどーでもいいよ。
お店に行けばドレスとかあるし」
あら、そーなの。
心配して損した、と体の力が抜ける。
「わかりました。
じゃあ今行きますね」
「うん、それじゃあ」
あたしは自分を変えたい。
なんか得るものがあればそれでいい。
自分から逃げちゃだめ。
鏡の前で誓うと、急いでお兄さんの元に行った。