poker face
ドキドキ。ソワソワ。
あんなべっぴんさんが同じ店に居るなんて・・・
かなり・・・場違いな感じがしてしまう。
「どうしたの、波留ちゃん」
そんなあたしの挙動不審な姿を見たのかお兄さんが小笑いしてきた。
「あ!テンチョー!」
テンチョー??
振り返ると一見、コワモテなおじ様が歩いてくる。
ヤクザ・・・?カタギ・・・?
「も~う凌ちゃ~ん!
テンチョ~なんて呼ばないでって言ったじゃな~い」
オカマ言葉を操るテンチョーと呼ばれる人。
あまりにも凄いギャップに言葉を失う。
「何、このコ~
まさか凌のカノジョ~?
ダメよ~凌にはあたしが居るの~」
え?あんた・・・男でしょ・・・。
「いや、違います!そういうのじゃないです!」