本当の私は誰ですか？恋の魔法をかけられた身代わり姫

もういい加減にして、私なんて誘拐してもお金にならないし、




私大学生でも化粧もしてない。




服だって超安いダサいやつ。




ただ自慢出来るのはこの長い黒髪ぐらい。




もう何でこんな事考えなくちゃいけないのよぉ。




兎に角走って車をまくしかないか。




私は車の入れない路地に曲がった。




どうだこれで着いてこれないだろう。




急がないと一時限目に遅刻しちゃうよ。




私は細い通路を走り抜け、再び広い道に出た。




良かった、あの黒いワゴン車はいない。