本当の私は誰ですか?恋の魔法をかけられた身代わり姫
「美晴約束が違うよ。最初そんな事言わなかったよね。」




『俺の考えが変わっただけだ。二千翔がたとえ戻ってきても、



おまえの帰る場所はもうないんだ。



だから、俺の近くにいろ。マンションでも何でも買ってやるから、



そこから大学に行けばいい。』




もう、お金持ちの考える事について行けない。




私は何もいらない。




「二千翔さんが帰って来たら、あのぼろアパートでいいから、



私に元の生活を返して!



身代わりの報酬もいらない。



私は美晴の二千翔さんに対する思いに、



協力しようと思っただけだから。



でなきゃ、もう身代わりは止める。」







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