本当の私は誰ですか?恋の魔法をかけられた身代わり姫

不安

美晴と豪華な食事をしても、全然美味しくなかった。



「ねぇ、二千翔さんを探し出せなかったら私と結婚するの?」




『あぁ、そうだよ。』




「美晴の考えおかしいよ。


結婚って好きだから、愛してるからするんじゃないの?」




美晴は笑う。




『結婚してから好きになって、愛し合えばいいだろ。


結婚なんて好きだけじゃ決められないよ。』




「その人に恋をして好きになって、愛し合って結婚するんでしょ!」




『おまえ、恋した事あるのか?』




「ない。」




『即答かよ。』




「だって私、恋する暇なんてなかったから。」




『じゃ、俺が恋を教えてやるよ。』









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