本当の私は誰ですか?恋の魔法をかけられた身代わり姫
はぁ、ため息しか出ない。



「美晴は二千翔さんを必ず探し出すんじゃなかったの? 」




『ああ、そのつもりだったよ、たけど何処にいるのか全く分からないんだ。



今までも何処かに行く事は何回かあった、



たけど一週間もすれば、何もなかったように帰って来た。



もしかしたら、今度は本気で帰って来ないつもりかも知れない。』




だったら探しだしても無駄って事?




私二千翔さんの代わりに、美晴と結婚するなんて絶対嫌だ。




私だって普通の恋して、普通の結婚をしたい。




愛情もないのに結婚するなんてあり得ない。




「美晴私は嫌だよ。美晴も嫌じゃない、私の事なにも知らなくて、



形だけの結婚なんて。」




『俺は構わないよ。』





何でそんな悲しい顔で言うの?







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