制服のニオイは恋の予感
真琳の声に、振り向いた私


「帰る!待ってて」


咄嗟にそう言って荷物を片付けた


大貴が見てようが関係ない


今の私は真琳との仲直りの方が大切だった


若村君に手を振り図書館を出る


「ごめんね〜真琳…」


「何が?」


歩きながら、再度、謝ってみた


そんなに悪いことはしていないんだけど、幼なじみって隠してたことに引け目を感じる


「幼なじみって言えなくて…」


「あ〜そのことならもういいし!それに親友が好きな人の幼なじみだなんてイイじゃん!色々聞けて!」





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