制服のニオイは恋の予感
大貴の声に急いでオバサンに頭を下げた


大貴はサッサと歩く


「待ってよ!」


「俺と並びてぇの?」


大貴は昔の様に、私の首に絡んでくる


「そんなんじゃない!」


私は大貴の腕をつねった


こうしてジャレるのも、幼なじみだからだし


いつまで続くの?こんな関係…


結局並んで歩く私達


「それにしても暑いよな〜」


「古墳の中は木陰が涼しいから頑張ろ!」


古墳は目の前


タイムカプセルを掘れば私は大貴から解放されるんだ


炎天下の中、私はそう思っていた





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