制服のニオイは恋の予感
「あ、ありがと…」


プリントを渡す時に、私の手に若村君の手が触れた


キャア〜


今の私は幸せ絶好調


好きな人と手が触れたなんて


ドキドキが止まらないよ〜


たったそれだけで、嬉しい私


「ちゃんとついて来いよ」


「え、あ、うん」


私は急いで若村君の隣に並んだ


こうして歩けるのもコレが最後かもしれないもんね


「教室に着いたらドア、開けてくれよな」


「うん。わかった…少し、持とうか?」






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