制服のニオイは恋の予感
先生の用意した紙をハサミで人数分に切る


そして、それに番号を書く


先生は大きな紙に机の位置を書き、ランダムに数字を書いていった


二人でする作業はあっという間に終わる


「若林、サンキューな!」


「いえ…」


先生の人懐っこい笑顔が皆の心を掴むんだ


私だって例外じゃない


でも、私には好きな人がいるもん


明日、席替えかぁ〜


若村君の隣も終わりなんだ


私は自分の席に着いて、今は隣にいない若村君を想像していた


こうして話したり、グループになったりすることもないんだよね


大貴とは近くになりませんように






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