制服のニオイは恋の予感
席替えの朝…


ビニール袋に入れられた番号の書かれたクジが左の端から回された


「若村君…私達最後だなんて困るよね?」


若村君との最後の会話


「残りモノには福があるって昔から言うじゃん?」


そう言ってニッコリ微笑む


「でもさぁ〜」


その次の瞬間、若村君は小さな声でポツリと言った


「あの本だって残りモノだったんだから」


「え?」


今、あの本って言った?


もしかして、あの時のコミックのこと?


覚えててくれたの?





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