制服のニオイは恋の予感
そのままの衣装で教室に行く


途中、色々な女子に声をかけられたが、1つも頭に残っていない


目はひたすら遥を探していた


俺は教室のドアを開け、角に作られた衣装スペースでさっさと制服に着替えた


そのまま屋上へと上がる


屋上は青空が広がり、白い雲が浮かんでいて、秋の涼しげな風を運んできた


屋上の柵に肘に乗せて空を見上げる


俺が若村に言った言葉


『遥は俺のだから』


親しくなったアイツと若村を見て余裕のなくなった俺


そんな俺の気持ちをわからせるつもりだった


それなのに若村のヤツ…





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