制服のニオイは恋の予感
真琳に言うとバカみたいって言われるから言わないだけ


「ダメ!風邪引くでしょ?」


「私、風邪引かない自信ある!」


「何言ってんのよ」


無理に手を引っ張る真琳に負けた私は、渋々教室に戻るハメになった


「若村君のことでしょ?」


「ん?何が?」


私はとぼけてみせた


「私、はるのこと、わかってるつもりだよ?」


「うん…」


「文化祭以来、人気あるもんね〜」


「うん…」


あの白雪姫の劇以来、急に人気が出た若村君


私から遠い存在になっちゃったんだ





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