制服のニオイは恋の予感
「アホか!」


伊藤先生は若村君の頭を軽く叩く


ホラ!自業自得だよ


余計なこと言うから


「早速だが…」


先生は私の机に紙を置いた


ただの一枚の大きな紙


マジックで今年のクラスの目標を書いてくれと言う


それを教室に貼って、冬休みまでの短い間、クラス全員で守るのだと、意気揚々に説明された


「若林は字が上手いから、俺はこういうのは苦手なんだ」


「わかりました」





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