制服のニオイは恋の予感
「え?」


やっぱり見てたんだ…


「口…赤くなるまで擦るなよ…痛くなるぞ?」


そう言って、若村君は私の唇にそっと自分の唇を重ねた


すぐに唇が離される


「ごめん…俺…つい…」


「ううん…」


私は首を左右に振った


若村君とキスしちゃった?


夢なのかな?


今の私は失神寸前


若村君に支えられながら立ち上がった


「字、書けるか?」


「うん…」


私は頭の中が真っ白な状態で机に向かう


鉛筆を持つ手が震えた





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