制服のニオイは恋の予感

出発

冬休みまでの数日間、大貴は学校はおろか、私の前にも1度も姿を現さなかった


クラスの皆には言わないように、先生に口止めをしていたことを、間近になってお母さんから聞いた


そして私がお母さんに聞いた出発日は皮肉にもクリスマスイブ


私の心はざわめき落ち着かない


終業式の終わった帰り道


隼人から突然言われたこと


「アイツの見送り、行って来いよ」


「でも…」





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