制服のニオイは恋の予感
恐る恐る声をかけた私


振り向いたサンタクロースの目だけが見える


まさか…大貴?


いるワケないよね…誰?


心臓がバクバクとし始めて、息苦しくなりそうな感じ


「よっ!」


「大貴?」


私は知らないうちに玄関のドアの外へ出ていた


「2週間遅れのメリークリスマス」


大貴はそう言うとサンタクロースの服のポケットから箱を出し、私の前に差し出した


「え…」


「いらねぇの?」


「い、いるっ!」





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