制服のニオイは恋の予感
「そう…なんだ…」


安堵の溜め息交じりで、ホッとした瞬間


大貴は振り向き、私を抱き締めてきた


「もう…ドコにも行かねぇよ」


「うん…」


大貴にこうして抱き締められるなんて思ってなくて、前の私だったら、絶叫してひっぱたいていたかもしれない


それなのに、今の私は自分でも信じられない位、嬉しくて


大貴の前だからこそ、正直になれる気がする


「俺のこと…好きになった?」


「ううん…」


「え!?」








「ずっと…好きだったよ…」





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