制服のニオイは恋の予感
そう言って大貴を見上げると、大貴は私に負けず劣らず真っ赤な顔で、恥ずかしそうに微笑んでいた


「お前…バカじゃね?(笑)」


「バカじゃないよ!」


「俺が色々、教えてやるよ(笑)」


そう言ったかと思うと、大貴は私の唇を塞いだ


「……ンッ………」


教室でのキスと違って、触れるだけの優しい甘いキス


ほんの少しだけ香るココアの味


唇が離されお互いに顔が見れない


「明日から、門のトコで待ってろ」


「え?」


「学校、一緒に行くだろ?」


「うんっ!」






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