制服のニオイは恋の予感
しばらく何も言わないまま何度も溜め息をつく私達


「はる!ごめんね〜先生のこと、見てるだけにするから!別に…告白して先生困らせたりしないから…安心して」


無理矢理、テンション高めに言う真琳が痛々しい


「うん…」


「じゃ、帰るね〜バイバイ」


「バイバイ」


真琳はバレバレな作り笑いを私に向けて手を振り、教室から出て行った


「私も帰ろ…」


私は鞄を持って下駄箱に向かった


靴を履き替えて校門を出る


そこにいるハズのない人が立っていた





< 290 / 391 >

この作品をシェア

pagetop