制服のニオイは恋の予感
もちろん中にいた伊藤先生と真琳は驚いた顔


私の隣には隼人もいて、私達3人は進路指導室の中に入っていった


「ちょっと…大貴?」


私は戸惑いながら大貴に手を引かれたまま真琳の座る椅子の隣に座らされた


「お前等…俺が呼んだのは竹下だけだぞ」


「わかってます」


大貴が答える


真琳の手が震えているのに気付いた私は、そっと真琳の手を握った


真琳の膝の上で握った私の手の甲に、ポタリと冷たいモノが落ちた


真琳…


私は真琳を見ずに握った手に力を入れた


『大丈夫だから!私がいるから』


私の気持ち、伝われ!





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